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未明の本棚R

マイナーだっていいじゃない。小説漫画ゲームなどなど感想。

   2024

0517
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   2011

0627


タイトルを見てピン、ときた方は是非手にとってみて下さい。
損はないです。
面白かった!

もうね、私は「夜」で「写本師」なんてタイトル、手に取らないわけにはいかないんですよ。
表紙の落ち着いた色合いも大変よろしい。

帯に「これを読まずして日本のファンタジーは語れない!」とあったんですが、読み始めたときはむしろ海外児童文学を彷彿としました。
ゲド戦記とか初めて読んだときに感じたのと同じような肌触り。
ただ内容としては、ややエグイところもあって大人向けファンタジーですかね。

しっかりと大系を作り込まれた魔法、それを使う魔道師たち。
重厚な歴史、地域ごとの生活感、絡み合う情念。
それらが実にコンパクトに、しかしみっちりと1冊にまとまっていて、実に読み応えのある、そして充実感のある物語でした。
読後感も大変よく、ああよいものを読んだ、と思いました。


ストーリーラインは結構、王道なんですが、世界観が魅力的。
本を使った魔術とかね、胸熱ですよね。
実に様々な魔術が出てきて、どれも読んでいてわくわせざるをえない。
キャラクターもなかなか良い味を出していて、もっとこのキャラクターたちの物語を見ていたいような、でもこれでちょうどよいような。
本当に、絶妙なライン。
お気に入りはイスルイールとケルシュ。
イスルイールはもっと出てほしかったー。
かなりドンピシャ好みでした。
とてもよい性格をしていらっしゃる。
あと女性ならシルヴァイン。
シルヴァイン超かわいい。


あとはネタバレを含む益体もない妄想なんかを続きに収納しておきます。









いやー、無くしたものを取り戻す、という設定であったから、最終的にはカリュドウは性別をも取り戻すんじゃないかと危惧しましたがそんなことはありませんでした。
というかそんなこと考えつくとか私の性転換好きめが。
うん、でもそれはそれで。
萌ゆる展開。
なかったわけだけども。

あとワイバンが後に街を出たのはヴェルネに振られたからかなー、と考えると、それはかなり萌える。
ザマミロとも思いますが。
わりと想像の余地がだいぶあるので、そういうことを考えるのもまた楽しい。

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プロフィール
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ミメイ
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女性
自己紹介:
元書店員、秋田在住主婦。
いまだに中二病くさいものが好き。

T&Bにハマりました。
折紙さんとキッドさんに夢中です。

◆ゲームプレイ日記
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